この3~4カ月、お互い大変でしたね。学校のみならず世界的に先の見えない辛い日々でした。2度の大震災の時も大変でしたが、今回は特定地域を超えてのものでした。そしてようやく色んなことが見えはじめ、様々な対策もとられるようになってきましたが、まだまだ病み上がり。少しづつ様子を見ながらの日々が続きます。
それにしても学校へ行けないというのは辛かったですね。特に新入生にとってはせっかく受験勉強から解放されて、これから良き青春の日々を・・・と思った矢先の一大事。それも入学にこぎつけたものの、慣れないオンライン授業の連続で課題提出の〆切に追われる日々が続いていることでしょう。ただ実は先生方にとっても試行錯誤の連続で、学生に対して、より一層コミットしてもらおうとするあまり、課題が多くなりがちだったこと等、否めなかったかもしれません。
我々カウンセラーも歯がゆい気持ちで一杯です。穏やかに安全かつ安心しうる雰囲気の中、対面でしっかり向きあってやりとりをすることが真骨頂なのに、日に日に色んな規制が強化される中、そのうち電話相談にシフト。さらには勤務もままならず、かといって私宅からオンラインでやりとりするわけにもいかず、結局は対応の面で休止を余儀なくされてしまいました。新学期というこの時期は学生相談でも一番ニーズが高く、また慌しい日々なんですが。
しかし、いつも当たり前のように繰り返されてきた諸々のことを、逆にこれまでのあり方をしっかり見つめ直す良い機会にもなるのでは、と思ったりもしています。こうしたことでもない限り、忙しい、慌しい等と言いつつ、余裕のないままにこなし続けてきたことにメスが入ることは無いでしょう。
最近、黒船の来航や『猿の惑星』のラストシーンが目に浮かびます。いや、そこまでいかずとも、たび重なる洪水で大量の土砂が積もった際、掘りおこしてまで元に戻そうとすることも大変です。今の状況をしっかり見すえ、新たに再スタートしていくしかないように思っています。
オンラインの授業等、慣れるまではなかなか大変ですが、今後リアルな授業との兼ねあいも様々に模索されましょう。カウンセリングにおいても同様で、対面方式のみに拘わらず、様々なツールをうまく組み合わせつつ、そのメリット・デメリットを把握しながら、どうしていくと一番ユーザーにとっても良いのか、この機会を使ってしっかり模索し続けていきたいと思う日々です。
2020.6.1記
(学生相談室カウンセラー M.H.)